薬膳、ハーブとは?

 

まず、漢方と中医学について簡単に説明しますと、古代中国から伝わる伝統的な養生法を体形的にまとめたものが「中医学」であり、今から3000年ほど前「漢」の時代に日本に到来した中医学を日本では「漢方医学」と呼び、それぞれに異なる理論や発展を遂げています。

 

中医学も漢方にも、生薬を使った薬物療法や、鍼灸などの療法があり、薬膳もその一つです。

 

「薬食同源=薬も食べ物も同じように体に作用する」の考え方に基づき、病気を予防・改善するために食べ物の力を利用した養生法が「薬膳料理」です。

 

よくみかける薬膳料理のお店は、幅広い人が食べてもよいように生薬を調合していますが、本来は個別にその人の体質や症状を判断し、調合するものです。

 

またヨーロッパでも近代医学が発展するまでは植物を利用したフィトテラピーなどが民間療法として長く伝えられてきました。

 

ハーブは、ラテン語の「エルバ」を語源とする言葉で、香草、薬草として活用された、古代エジプトでも医療に使われていたそうです。アロマテラピーは、特にこうした植物の香りの作用を活かして、ティーとして飲んだり、薬草を原料とした精油を使って、香りをかいだり、マッサージなどに利用するセラピーです。